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愛おしいキミに極甘な林檎を
第34章 アナタを信じているから……

「重い女だって思われてソラ先輩に嫌われちゃうかもしれません」
「嫌わないよ。今まで風子が悩んでいることを話してきて俺が嫌ったことがあった?」
「ないです……」
穏やかに聞いてくるソラ先輩の胸板に顔を埋めて浮かんできた涙を隠した。
そして温かい体に甘えるように触れる。
少しの間、落ち着かせるようにソラ先輩は私の頭を撫でてくれた。
「ほら、何が原因なのか言ってごらん」
「ううぅ……。……スマホです」
「スマホ?それがどうしたの?」
「メッセージのやり取りをしている相手は会社の人って言ってましたけど、心配してしまうと言うか……。
あからさまに隠されると考えたくないことも考えてしまいます」
「なるほど……。つらい思いをしてきたのに同じような気持ちにさせてごめん……」
付き合う前にあったことを今でも覚えていてくれたんだ……。
理解してくれていることが嬉しかった。
「相手は女なんですか……?はっきりと答えてください。本当に仕事のことなら我慢しますから……」

