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愛おしいキミに極甘な林檎を
第34章 アナタを信じているから……

本当は承諾してないのになんでここまで言われないといけないんだろう。
機嫌良く祖父が去って行った後、自分の部屋へ向かおうとすると理人さんに腕を掴まれて引き止められた。
「目が真っ赤ですね。どうせ塑羅緒さんが海外に行ってしまって寂しくなったんでしょう?」
「っ……、そうですけど……」
祖父にはなんとかバレずに済んだけどやはりこの人にはバレてしまう。
「まったく。これでも千十郎様に納得してもらえるように誤魔化すのに毎回必死なんですからね。
隠し通すなら風子さんも頑張ってください」
「すみません……。でも彼氏が帰ってくるまでここに二、三日泊まろうと思います」
「そうですか。それなら風子さんには僕の用事に付き合ってもらいます」
「用事……?」

