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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

条件に合わないソラ先輩を連れて行き、見合いを断り、結婚を勧められた郁哉さんとの婚姻届を破く。
おまけに理人さんとの結婚も嘘だとばれて、ソラ先輩と付き合っていることを知られたらどうなるのか。
駆け落ちするならまだしもここに居続けると決めた今は迂闊に祖父に近づけない。
やっと今の状態で安定したのに搔き乱してまたソラ先輩と離れてしまうことになるのは避けたいところだ。
「何があっても今度こそ風子の身は俺が守るよ。だから信じて」
「私だけじゃなくてソラ先輩も何かされるかもしれないんですよ?祖父はお金を使って便利屋に頼むんですからね」
「その時はその時だよ」
一体、どこからその自信が湧いてくるんだろう。
また熱が上がったんじゃないかと疑ってしまうけど、ソラ先輩はたまに根拠のない自信を持つことがあるからおかしくはない。
「でも私は反対です。絶対に私から連絡を取りませんからね」

