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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

「そうですね……、今の状況ではまだ分かりません。ですが千十郎様はかなり強いですよ。
後、塑羅緒さんは初心者なので風子さんが見たことがないのは当たり前です」
「本人も始めたばかりと言ってましたけど、なんで知ってるように言えるんですか?」
「僕が教えていましたので」
「もしかして私の彼氏とよく会っていた理由って……」
「そうです。将棋を教えていたんですよ。千十郎様の趣味を教えたらそれで向かい打つと言っておられましてね。恐ろしい方です」
理人さんと連絡を頻繁に取っていたのも、カラオケに行って私が眠った後にしていたのもこの時のためにしていたんだ……。
ソラ先輩はまだ余裕がありそうな顔をしているけど苦戦しているようにも見える。
「私の彼氏は勝てますよね……?」

