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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

力が抜けた私の顔を冷酷な眼差しで見てくる。
「風子は誰のものだっけ?分かるように体に教え込ませて縛っていたつもりだけどまだ足りないかな?」
「ソラ先輩のものです……」
「分かってるじゃん」
「でも……祖父とは違う縛り方なので…縛られている気がしませんでした」
「何が違うの?」
「ソラ先輩がしてくれていたのは愛のある縛り方です。だから私は戻るべき場所に戻って来たんですよ」
繋がれていた鎖から放たれて外の世界を知り、居心地のいい籠の中に帰ってきた鳥のように……。
心からここにいたいと思ったから。
まだ頭がぼんやりとしている中、私はソラ先輩にキスをした。

