この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…
「ありがとうございます。でも無駄な努力だと思うのでやめておいた方がいいと思います」
「何を言いますか。不動産については勉強していますからお嬢様の味方になれますし、将来的に有利です」
「では私の未来の夫のサポートをしてください」
「それでは未来の旦那様があまりいい顔をしないと思いますよ、お嬢様」
この人と結婚する気はないけど悪い人ではなさそう。
でも祖父との約束を果たすためにこれから関わっていくだろうから友好的にはしておきたい。
「お嬢様と呼ばれる器じゃないですし、慣れないので風子って呼んでください」
「かしこまりました。風子…さん」
「はい。……理人さん」
顔を赤くして恥ずかしそうに私の名前を呼んだ理人さんに笑顔で返事をした。