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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

「叔父さんが亡くなってから忙しいと思うのに、いつも来てくれて優しいお兄さんだね」
ソラ先輩が倒れた次の日に亡くなった父の兄である叔父。
祖父の跡を継ぐ予定だった人。
理人さんと祖父に連れられてお見舞いに行ったことがあって私も顔見知りだったから葬儀に参列した。
「心配性の兄ですよ。私だけじゃなく、ソラ先輩のことも心配していますもん」
りんごを食べ終えたソラ先輩の頬にそっと触れてじっくり見た。
綺麗な顔をしているのに頬骨の辺りの肌が少し紫色になっている。
「倒れた時にぶつけてあざになったところも治ってきましたね。目の方の痛みも治ってきましたか?」
「うん。もう大丈夫だよ」
「本当は?」
「……少し痛むけど前よりは良くなった」
強がって本当のことを話さないから私が言い寄って口を割ってもらう。
もう二度と無理をさせないために……。
「病気の検査の結果も今日出ましたよね?どうだったんですか……?」

