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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

「心配しなくても大丈夫だよ。あの人は俺の母さんだから。ハイヒールのかかとが壊れて大変だったから肩を貸していたんだ」
「本当ですか?ソラ先輩の歳であんなに若い親がいるはずがありません」
「母さんがそれを聞いたら喜ぶだろうね。だけど本当は風子にあまり会わせたくなかったから、ばったり会わなくて良かったよ」
会わせてと言ったこともないけど、会わせてもらうこともなかった。
付き合ってきたこの五年間で知ったのは兄弟がいることと親の職業くらい。
話を聞く限りかなりお堅いイメージだ。
「私が相応しくない女だから家族に会わせたくないんですか……?」
「理由は風子じゃないよ。ともかく駅前で見たことに関しては明後日うちの両親と会うんだし、俺の無実の罪が証明されるよね?」
自信ありげに言ったソラ先輩は私の上に被さってくる。
胸に触れて優しく揉んでくるから今晩もするつもりなんだろう。
他の女の正体を親だと聞いて安心した私はそのまま身をゆだねることにした。

