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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

「うん。俺の弟だよ」
「初めまして、僕は昴(スバル)って言います。十八歳の高校三年です。これからよろしくお願いします、姉さん」
まだ結婚してないのにもう私のことを姉と認めてくれている。
身長の高さと穏やかさはソラ先輩の方が上だけど、表情と声のトーンは昴くんの方が明るく感じた。
笑った顔はとても爽やかで似ていた。
「かっ、可愛い……。若い頃のソラ先輩みたい」
「あのー……風子さん、俺はもう若くないのかな……?」
「父さん早くおいでよー。兄さんの彼女が来たよ」
「塑羅緒、おかえり。そして風子ちゃん、いらっしゃい。なかなか時間を取れなくて申し訳なかったね」
昴くんに呼ばれてやって来たソラ先輩の父を見てまた驚きの色を隠せなかった。

