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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫
ソラ先輩が東京から戻ってきた日。
仕事が休みで用事がなかった私は引っ越しの手伝いをしていた。
十四帖のリビングダイニングルームに料理がしやすそうなキッチン。
一目見た時から住んでみたいと思っていたからここに住むソラ先輩が羨ましい。
「こっちの棚は鍋とか調理用器具を入れました」
「ありがとう。風子がいてくれたおかげで助かったよ」
「殆ど業者さんがやってくれましたし、私は何もしてないくらいですよ」
「お礼がしたいからまたデートしてね。……はい、合鍵」
笑顔で差し出された合鍵を見て私は首を横に振った。
「……受け取れないです」