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第59章 ふたりからひとつへ

肌に触れる熱がいつにも増して温かく感じるのは、叶斗さんからあのハートのチョコのことを聞いて過去の思い出を知ることができたからなんだと思う。


ソラ先輩から教えられたことを信じてなかったわけではないけれど、二人から聞いて信憑性が増した。


少しだけ思い出せた記憶は間違いないんだって……。


小さい頃から私のことを気にかけてくれていたと思うと、長い間培われてきた想いがとても愛しい。



「はぁっ……、んっ……、もっと…キス…したいです……」


「……いいよ」


私の下唇を優しく挟み込んだり、甘噛みしながら、身体中を撫でるように骨ばった手を滑らせてくる。


膝丈のスカートをたくし上げてから太股に触れられると、力が抜けて倒れてしまいそうでソラ先輩の服にしがみついた。