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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「いくらなんでもやりすぎだと思います……」
結婚するなら幸せになりたいと言ったけどまさかここまでされるとは思っていなかった。
以前、私が誰かに追われている気配を感じた時と同じような思いを課長にさせてしまうんだろうか。
「理人さんは嫌じゃないんですか?私の婿の座を狙ってるなら、見て見ぬ振りをしていた方がいいと思うんです」
「風子さんの選ぶ男に不足があれば僕のライバルが減りますので調べるメリットもあります」
「なるほど……。そうきましたか……」
車の助手席に深く腰掛けて過ぎていく景色を眺めているとスマホのバイブが鳴った。
【お疲れさま。今日も寒かったね。風子は今日も残業なのかな?】
ソラ先輩からのメッセージだった。
「…………」

