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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……

「どうしようかな。両手を縛り、目隠しをして、口も塞いだ姿をしばらく見せてもらおうかな」
でもソラ先輩はどうしてしまったんだろう。
身体の関係を持つ前は毎日優しく私を見守っていてくれたのに今は何かが違う。
それでも私の気持ちはそれを拒否しないのだから不思議なものだ。
「そっ、そんなに激しいんですか……?」
「これはまだ刺激が強かった?……でもこれから待っている俺たちの未来はきっとそれほどハードなものだよ」
どんなものなのか想像もつかないけれど、ソラ先輩は冗談を言うように少し笑ってみせるからどこか余裕があるんだろう。
そして一体、どういう意味の困難が待ち受けているのか……。
自分のすべてと望んでいたことも忘れてしまったから、その未来を歩んでいくことは難しいものだと思えた。
「それでもいいのかな。……いや、キミに拒否権はないね。どうであれ付き合ってもらうから」

