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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……



私が包まっていた布団に入ってきたソラ先輩はまた抱き寄せてくる。


何度も触れているというのによくも飽きないものだ。


それに最早、彼の元から逃れることができない。


この様子ではその選択をすることも許されないだろう。……いつも離される気配がない。



「あの……」


「何か気になることがあった?」


スマホに届いたメッセージを少しだけ見てしまった。




「……私はここにいていいんでしょうか?」



メッセージのことを聞きたかったけど、遠回りせずに根本的な問題をソラ先輩にぶつけてみた。


すると、抱きしめる力が変わらないまま答えが返ってくる。



「最近、難しい話ばかりしていたから不安にさせてしまったかな?」


「っ……、そういうわけでは……。何となくそう思ったので……」


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