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愛おしいキミに極甘な林檎を
第12章 裸の付き合いとイケない妄想

* * *
「そう言うことがあったんですね……」
私がバレンタインデーに渡すチョコを作っていた時に、二人は裸の付き合いをしていたなんて……。
「逆に俺は郁哉さんが風子の上司だって知ってびっくりしたけど」
「あはは……、世の中って意外と狭いものなんだなって思いました」
「…………。俺がいない間、いい人に支えられていたんだね」
どんな顔をして私に言っていたのか後ろに座っていたから見えなかったけど、少し悲哀を感じるような声のトーンだった。
「あの、ソラ先輩……」
課長から何か聞いたんですか、っと質問したかったけど言いにくい。
聞くのはやめておこう。
「運転して疲れてると思うので今日の晩御飯は私が作りたいんですけどいいでしょうか?」
「ありがとう。……風子の手料理、久しぶりだからすごく楽しみだよ」

