この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第13章 それぞれの気持ち

三人での外出を終えてからソラ先輩の家へと向かった。
今晩はあのことを聞かないといけない……――――
晩御飯を作っている時は聞く緊張を忘れていたけど、完成した料理をテーブルに並べて椅子に座ると再び心が落ち着かなくなってくる。
「栄養を多めに摂れるように作ってみました。どうぞ食べてください」
「すごく美味しそう。いただきます」
メニューは野菜を刻んで入れたハンバーグにサラダ、野菜スープ、雑穀ごはん。
私の作った料理はなんでも喜んで食べてくれるから好きな物と嫌いな物が未だに分からない。
遠距離恋愛をしていた頃はお菓子しか作ってあげられなかったから、料理を振舞うのは久しぶりだった。
「風子の作る料理、好きだな。毎日食べたいよ」
それってこれから先のことも考えてくれているってこと……?

