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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

「違うよ。いつも風子は荷物が多かっただろ」
「え……?確かにそうですけど……」
詳しく話してもらえなかったからどういうことなのか分からなくて首を傾げた。
とりあえず何もないその部屋に入って辺りを確認する。
クローゼットにも何も入ってなくて、ハンガーパイプがついているからスーツを掛けておくのに使えそうだった。
「そう言えば、何も用意して来なかったので明日の分の着替えを考えていませんでした」
「買いに行くにはもう遅い時間だね」
時計を見ると午後九時を過ぎていて、服や下着が売っている店は営業が終了していた。
「スーツはパブリーズで除菌をすればいいとして、ストッキングとシャツと下着をなんとかしないと……」

