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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

照れながら私の体を包んでいる腕に触れる。
後ろから抱き締められるのが前から好きだったけど今でも好きみたいだ。
仕事の疲れを忘れそうなほど嬉しいと思えるんだから……。
「…………。朝ご飯とおにぎりありがとうございました。美味しかったです。今晩は私が作りますね」
「ありがとう。俺も一緒に作るよ」
「お疲れでしょうから休んでいてください。それに泊まらせてもらっているんですからいいところを見せたいんです」
なんとか袋の中身を隠したままクローゼットにしまえた。
それから私服に着替えてキッチンに向かって晩御飯を作る。
二人で似たような食材を買っていて笑い合ったけど、考えていることが同じなんだと思えて温かい気持ちになれた。
「からあげ美味しいね。久しぶりに食べたよ」
できあがった料理も喜んで食べてもらえてホッとする。
「そう言えばソラ先輩は嫌いな食べ物ってないんですか?」

