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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

朝になって私を起こしてくれた時は普段どおりに戻っていて安心した。
昨日抱いてくれなかったのは疲れていただけ……?
疑問に思いながらもソラ先輩を見送ってから自分も会社に行って仕事をする。
昼休みになると陸田さんが地元で有名な菓子屋の名前が書いてある紙袋を渡してきた。
「はい、乙羽さん。これ、うちの課の男たちから。バレンタインデーのお返し」
「すみません。ありがとうございます」
机に置いてあるカレンダーを見てみるとホワイトデーは今週の日曜日だった。
今日は金曜日だから早めに渡してくれたんだ……。
お世話になっているから渡しただけなのに逆に気を遣わせてしまって悪い。
「課長と買いに行ったんだけど、乙羽さんの好みが分からなくてめっちゃ悩んだよ」

