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愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌


「申し訳ありません。しっかりと確認していなかったばかりにこんなことになってしまって……」


私は仕事でミスをしてしまって課長の前で頭を深く下げていた。



「誰にでも失敗はあるから。次にできればいいし、気にするな」

「はい……。すみません……」


「課長は女性陣に甘いなー。乙羽さんは入社した頃は仕事ができてたのに最近ミスが多いですよね」


デスクに戻ろうとした時、陸田さんが声のボリュームを変えずに課長に言う。


そのとおりだから自分の不甲斐なさに絶望して怒りさえ湧いてこない。


一度のミスをするたびに自信をなくしていく。




ソラ先輩と音信不通になって一ヶ月が経った。


心の支えであった存在がいきなりいなくなってしまってご飯も喉が通らず、夜に泣いたり、あまり眠れない日々を過ごして私はボロボロだった。

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