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愛おしいキミに極甘な林檎を
第17章 犬猿の仲と秘密のキス

「何を言っているんですか。目玉焼きにはソースでしょう」

「醤油ですよ」


それから何やら話が発展して討論をしている二人を背後に私は理人さんの弟と妹の面倒を見ていた。


どうでもいい話だけど聞いている限り意気投合している感じがしない。



「うわぁーん。ハチに刺されたぁ~。痛いよぉー」


妹の方に構っていて目を離した隙にどこかに行っていた弟が泣いて戻ってきた。


赤く腫れているけど、どうしてあげればいいのか分からない……。

おどおどしているとソラ先輩が率先して処置をしようとしていた。


「風子、ピンセットは持ってる?」

「持ってます」


「後、濡れタオルを用意して」

「はっ、はい!」

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