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愛おしいキミに極甘な林檎を
第17章 犬猿の仲と秘密のキス

その光景を見てホッとして、私は二人を置いて理人さんの妹とわたあめを買いに行くことにした。
わたあめを買って戻ってきてもまだ話しているようだった。
「――――やはりそれは嘘ではないんですね」
でもその話をする理人さんの声のトーンが異様に深刻そうだった。
男二人でどんな話をしているのか気になって物陰に隠れて聞き耳を立てる。
ばれないように妹にはわたあめを食べていてもらった。
「このままだと風子さんを不幸にするだけだと思います」
話していたのは私のこと……?
「俺は彼女を不幸にするつもりはありませんから」
「本気で風子さんと結婚しようと思っているんですか?」

