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愛おしいキミに極甘な林檎を
第27章 婚姻届の行方

月曜日の朝。先週の金曜日に終わらなかった仕事をするために早く家を出た。
気合を入れて早起きしたものの、歩いている途中でストッキングが破れているのに気づいて朝から地味にショックを受けた。
仕方なく代わりを買おうと思って会社近くのコンビニに寄る。
栄養ドリンクが置いてある所に見慣れた人影があって気持ちが晴れる。
「ソラせんぱーい!おはようございます」
気づかれないように近づいて肩でトンッとぶつかるとソラ先輩は少し驚いた顔をしてから微笑んだ。
「おはよう。今日は朝早いんだね」
「仕事がまだ終わってなくて少し早く来たんです。……まだ熱っぽいように見えますけど大丈夫ですか?」

