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愛おしいキミに極甘な林檎を
第27章 婚姻届の行方

それから課長に仕事を増やされたけど、一日でできる量で残業にはならなかった。
いつもあれこれしていて定時になってから十分後くらいに退社しているけど、今日はすぐにバッグを持って会社を出た。
迎えが来る前に急いでソラ先輩の家へと向かう。
昨晩、テーブルに作った料理と書置きも残しておいた。
置いておくと食べてくれるから、もし帰ってきているなら何らかの変化はあるはず……。
マンションに着いてドキドキしながら玄関の扉をゆっくりと開ける。
室内へと進んでテーブルの上を見ると昨晩作った料理は減っていなかった。
誰かが触れた後さえない。
スマホも相変わらず放置されたまま……。
「…………」

