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愛おしいキミに極甘な林檎を
第30章 低俗な野望と片思い

キスをされると気づいてから押さえられていない方に顔を逸らして避ける。
「っ…、ん……」
重ならなかった唇は首筋に下りて擽ったく感じた。
「どうしたら僕を好きになってもらえますか」
「私の好きな人は彼氏だけなので諦めてください……」
「そうではなくて具体的にどうすれば気に入ってもらえるのか聞いているんですよ」
足を横にずらして理人さんの前から逃げようとしても迫られて逃げることができない。
もう一度キスをされそうになった時、コンコンッとドアを叩く音が聞こえた。
「全部聞いちゃった。理人くんったら相変わらず女を口説くのが下手ねぇ」

