この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第30章 低俗な野望と片思い

気付いた時には私の左手が理人さんの右手と手錠で繋がれてしまっていた。
輪を外そうとして引っ張っても固くて切れない。
「こんな時に悪戯するのはやめてください!私は早く彼氏の元に行って看病しないといけなんです」
「じゃあ今すぐヤッて理人くんの子供を孕みなさいよ。そしたら外してあげる」
「いやっ……!離してください」
ブラウスのボタンを胸元の下まで外されてピンク色のブラジャーが露わにされる。
胸まで出されないように右手で必死で抑えて阻止すると、那砂さんは諦めたのか私を突き飛ばす。
倒れそうになるところを手錠で繋がっている理人さんが支えてくれて助かった。
「前に那砂が言った方法を取れば早く彼氏くんと一緒になれて風子ちゃんは自由になれるのに。
結婚して理人くんの籍を汚すなんてことをしたら許さないから!」

