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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……

着付けを手伝ってもらってなんとか浴衣を着ることができた。
全身鏡で確認してみると今度はたるんでおらずしっかりと身に付けられている。
桜や椿の花柄が鮮やかに染められていて帯は桃色の可愛い浴衣。
くるりと後ろ姿も見てから着ている浴衣を披露する。
「似合いますかね?」
「とても可愛いよ。浴衣姿も綺麗だね」
「えへへ。ソラ先輩に見せたかったので嬉しいです」
驚かせることはできなかったけど披露するという目的は達成できたから満足だ。
心を躍らせながら再度鏡に映る浴衣を見ているとやんわりと微笑んだソラ先輩が後ろからそっと私を包んでくる。
「ここから花火を見ようよ。風子の可愛い浴衣姿を他の男に見せたくないし、独占したい」

