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濡れてアイドル修行
第1章 階段にて
さすがに恥ずかしくて、そこからは手でスカートを押さえて上まで上がった。

悪いのはスカートのことを忘れて階段を上がった私なんだけど、パンツ見られてなんだかちょっと悔しい。
だから一番上で待ち伏せして、文句言ってやろうと思ったんです。


階段上がって、ちょっと離れたところで待ってると、高校生の男の子が上がってきた。
ちょっとかわいい。

私の顔を見て、立ち止まった。
スカートの中ばかり見てたから、顔を見るのは初めてなんだけど、白いスカート見て気づいたみたい。
恥ずかしそうに顔をそむけて、そのまま歩き出した。

「ちょっと待ちないさいよ」

そのまま歩いて行きそうだから、男の子に追いついた。

「スカートの中、のぞいてたでしょう」

止まらない。

「学校に通報するわよ」

男の子は、びくっとして立ち止まった。

「俺は、階段を上がってただけ。見せてたのはあんただろ」
「だったら下見て歩けばいいじゃない」
「見えるものは仕方ないじゃん」
まあ、それはそうなんだけど。

「大学の守衛室まで付き合ってくれる? 被害届出すから」
あえて冷たく言うと、男の子はいきなり走り出した。
逃げる気みたい。

「あっ、待ちなさいよ」

追いかけようかと思ったけど、ちょっとやりすぎたかなって反省。やめました。
年下の男の子をからかうのって、ちょっと楽しい。私って小悪魔?
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