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濡れてアイドル修行
第1章 階段にて

あれ? 何か落ちてる。
男の子が走り去った後に、手帳が落ちてるんです。
拾い上げてみたら、生徒手帳。名門私立の男子校。ケースにあの男の子の写真が貼ってある学生証も入ってる。
そのままほっておこうかとも思ったんだけど、私が原因で落としていったわけだから、ちょっと責任を感じちゃった。
小暮康平くんって言うんだ。
学生証に自宅の住所も書いてある。
この上の団地の住所。
悪いから、届けてあげることにしました。
大学の教室に、忘れてたペンケースはそのまま残ってたから、その足で男の子の自宅に向かった。
女子大の敷地を抜けて、団地に入った。
ここは高級住宅地で、一軒家がいっぱい。
これだったら、住所がわかってるからすぐわかるわ。
五分くらい歩くと、学生証の住所のお家に着いた。表札に小暮って書いてあるから、ここだわ。
このままポストに生徒手帳を入れて帰ってもいいんだけど、ちょっとびっくりさせてやろうかな。
小悪魔ちゃんのささやきにしたがって、玄関のチャイムを鳴らした。
「はーい」
さっきの男の子の声がして、玄関の扉が開いた。
「・・・」
驚いて固まってる。
「落とし物。さっきはゴメンね」
にこっと笑って、生徒手帳を渡してあげた。
「僕こそすみません。学校に通報されたらやばいと思って」
「ううん。あれは冗談。ちょっとからかってみちゃったの」
私の笑顔を見て、男の子、ほっとしたみたい。
「ありがと。手帳落としたの気づかなかった」
「ううん。じゃあね。あんまりスカートの中のぞいちゃだめよ」
「あれは、見せてるお姉さんが悪いよ」
「まあ、今日は無防備だったかな」
「そうでしょ。男はあんなの見せられたら、誰だって見ちゃうよ」
「そんなもんかな?」
男の子、よく見るとかわいい顔してる。
「坂道上がって来て喉かわいてないですか? ジュースくらいならあるよ」
「今誰もいないからあがってかない?」
どうしようかしら。このあと予定も無いし、喉かわいたから、ちょっとくらいいいかな。
「ありがと。じゃあちょっとだけお邪魔します」
男の子が走り去った後に、手帳が落ちてるんです。
拾い上げてみたら、生徒手帳。名門私立の男子校。ケースにあの男の子の写真が貼ってある学生証も入ってる。
そのままほっておこうかとも思ったんだけど、私が原因で落としていったわけだから、ちょっと責任を感じちゃった。
小暮康平くんって言うんだ。
学生証に自宅の住所も書いてある。
この上の団地の住所。
悪いから、届けてあげることにしました。
大学の教室に、忘れてたペンケースはそのまま残ってたから、その足で男の子の自宅に向かった。
女子大の敷地を抜けて、団地に入った。
ここは高級住宅地で、一軒家がいっぱい。
これだったら、住所がわかってるからすぐわかるわ。
五分くらい歩くと、学生証の住所のお家に着いた。表札に小暮って書いてあるから、ここだわ。
このままポストに生徒手帳を入れて帰ってもいいんだけど、ちょっとびっくりさせてやろうかな。
小悪魔ちゃんのささやきにしたがって、玄関のチャイムを鳴らした。
「はーい」
さっきの男の子の声がして、玄関の扉が開いた。
「・・・」
驚いて固まってる。
「落とし物。さっきはゴメンね」
にこっと笑って、生徒手帳を渡してあげた。
「僕こそすみません。学校に通報されたらやばいと思って」
「ううん。あれは冗談。ちょっとからかってみちゃったの」
私の笑顔を見て、男の子、ほっとしたみたい。
「ありがと。手帳落としたの気づかなかった」
「ううん。じゃあね。あんまりスカートの中のぞいちゃだめよ」
「あれは、見せてるお姉さんが悪いよ」
「まあ、今日は無防備だったかな」
「そうでしょ。男はあんなの見せられたら、誰だって見ちゃうよ」
「そんなもんかな?」
男の子、よく見るとかわいい顔してる。
「坂道上がって来て喉かわいてないですか? ジュースくらいならあるよ」
「今誰もいないからあがってかない?」
どうしようかしら。このあと予定も無いし、喉かわいたから、ちょっとくらいいいかな。
「ありがと。じゃあちょっとだけお邪魔します」

