この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明日に架ける橋
第3章 罪と赦し
「ここは私の家です!」
「違う。ここは花憐の家だ。法的にも手続きは済んでいる。法を犯しているのはあんたらの方だ!」
「花憐なんて人間はいません。いたとしても、私の所有物でしかありません!」

ガチャーン!とガラスが割れる音がした。
聖子が小さく悲鳴を上げた。

「花憐は私の妻だ!」

清人の怒りに満ちた声が響いた。
その言葉に、花憐はずっと堪えていた涙を流した。

(清人さん・・・・・!)

今すぐ清人のもとに駆け寄りたい。しかし、花憐をベッドに押し付ける男の力は強く、
上半身を動かすことができない。
花憐は足で何度も男を蹴った。そのうち男の股間を思い切り蹴り上げたようで、男は
うめきながら花憐から離れた。

「この野郎・・・・!」

男は花憐の首を掴み、今度は壁に押し付けた。

ぐぐ・・・・・。

息が苦しくなり、うめき声も掻き消えた。
体が宙に浮き、足をばたつかせるが、力が入らない。

「さっさと落ちたほうが身のためだぜ」

どうやら男は花憐の気を失わせてから犯そうと思っているらしかった。

「ぐ・・・・ぅ・・・・・!」

花憐の視界が霞みだした時だった。

大きな音を立てて、窓ガラスが割れた。
男はわずかに力を弱め、窓に視線を向けた。
花憐は送り込まれてくる空気を吸い込み、咳き込んだ。

「なんだてめぇ・・・・」

殴り合いで髪や服が乱れ、全身で大きく息をしている清人がそこに立っていた。
目の周りは青く腫れ、いつものように美しく綺麗な男の面影はない。

「その汚い手を今すぐ離せ。でなければお前を殺す・・・・!」

清人の目には殺意が浮かび、射るように男を睨みつけた。

「こいつの旦那か。面白い。お前の目の前でこの女のケツにぶち込んでやる。動くんじゃねー。近づいたらこの女の首をへし折ってやるからな」

男は右手で花憐の首を掴みながら、左手でシャツを引き裂いた。
花憐の火傷の跡が露わになる。

「なんだぁ、こいつは。傷ものかよ」
/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ