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君の瞳に映る白い花【おまけ追加しました】
第1章 思いがけないプロポーズ
休みの日は風呂にも入らずぼさぼさの頭で延々とゲームをやったり、アダルトのDVDや雑誌を大量に集めていたり、1円単位で割り勘は当たり前、さまざまなクーポンや物を安く手に入れる技を駆使するケチなところがあることをみんなは知らない。
負けず嫌いで、ちょっとした競争でもムキになり、悔しかった想いをいつまでもひきずり、ねちねちと愚痴るところやせっかちで待つことが大嫌いなとこや、車の運転では罵声を浴びせることもある。
冬子の前では平気で鼻もほじるしオナラもする。悠のファンが見たら百年の恋もさめるに違いない。
対して冬子はおおらかな性格だ。悠を見ていると、なんでそんなに急いだり、小さいことをいちいち気にしたりするのだろうと思う。
人の悪口を言ったり、声を荒げることも滅多にしない冬子だったが、ここぞという時ははっきりと意見を言う。悠に対してだけでなく、誰に対しても同じだった。裏表のない性格だ。
「おまえさ、そいつとやったの?」
唐突な質問に冬子は一瞬固まった。
「やったって・・・・」
「男女でやるっつったら決まってんだろ」
悠のこういうあからさまな質問は今に始まったことではないが、冬子はこの手の話にはどうも慣れることがない。
「してないよ。言ったじゃん。友達と言えるかどうかも微妙だって」
「そんな定義なんかどーでもいいんだよ。やるときゃやるだろ。男と女なんだから」
「悠と一緒にしないでよ」
冬子はビールに口をつけた。パタ・・・と髪から雫が落ちて、髪が濡れていることにようやく気がつく。
冬子はハンカチを取り出して髪を拭いた。
「あのさぁ、結婚しねーか?」
負けず嫌いで、ちょっとした競争でもムキになり、悔しかった想いをいつまでもひきずり、ねちねちと愚痴るところやせっかちで待つことが大嫌いなとこや、車の運転では罵声を浴びせることもある。
冬子の前では平気で鼻もほじるしオナラもする。悠のファンが見たら百年の恋もさめるに違いない。
対して冬子はおおらかな性格だ。悠を見ていると、なんでそんなに急いだり、小さいことをいちいち気にしたりするのだろうと思う。
人の悪口を言ったり、声を荒げることも滅多にしない冬子だったが、ここぞという時ははっきりと意見を言う。悠に対してだけでなく、誰に対しても同じだった。裏表のない性格だ。
「おまえさ、そいつとやったの?」
唐突な質問に冬子は一瞬固まった。
「やったって・・・・」
「男女でやるっつったら決まってんだろ」
悠のこういうあからさまな質問は今に始まったことではないが、冬子はこの手の話にはどうも慣れることがない。
「してないよ。言ったじゃん。友達と言えるかどうかも微妙だって」
「そんな定義なんかどーでもいいんだよ。やるときゃやるだろ。男と女なんだから」
「悠と一緒にしないでよ」
冬子はビールに口をつけた。パタ・・・と髪から雫が落ちて、髪が濡れていることにようやく気がつく。
冬子はハンカチを取り出して髪を拭いた。
「あのさぁ、結婚しねーか?」