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私の欠けているところ
第13章 正直、Siriってなんだよ…と、思う


LINEを済ませて
時間を確認すると
もう19時

飯、どうすんのかな…

あぁ…

俺は何時まで
ここに居られるんだろう

時は
俺に何時に
帰ってもらいたいんだろう


なんで
セックスしないんだろう


キスって
セックスに入んのかな…


時と
もうすぐ
離れなきゃいけないと思うと
なんかやたらと
寂しくなる


抱きしめるのは
いいよな?

何回もやってるし
拒否されないし。

あー…時を抱きしめたい

寒いって
言ってくんないかな…

そしたら
帰るまでずっと
抱きしめたままでいるのに



「ごはん…」


「ん?」


「あ、えっと…
何時頃に帰る?」


時は
俺を誘惑してるつもり
ないんだろうな

けど
時の上目づかいと
俺の顔を
覗き込む仕草は
殺人的に
俺の心を鷲掴みにするんだ


「ん〜…


帰りたくない」


ほんとに。


「…そんなこと…」



「そんなこと言ったら
困るよな?
ごめん」



「……ごはん
食べて帰ってくれる?」


「食べていいの?」


「うん。
2人だと
一人で食べるより
沢山食べられる気がするし
楽しいから」


「…よかった。
俺も
一人で食べるより
一万倍楽しい」


「クスッ(笑)」


「何作る?手伝うよ」


「…うん」


「時…」


好きだよ

やっぱり大好きで
時に触れたくて
抱きしめたくて
キスしたくて
たまらない


「なに?」



「寒くない?」

















「少し…寒い」







ぎゅう…

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