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私の欠けているところ
第13章 正直、Siriってなんだよ…と、思う
「ごはん…作ろっか…」
俺が時を抱きしめて
しばらくして
俺が離れないのが
気になったのか
時は
俺をご飯作りに誘った
仕方ない
一回抱きしめられただけでも
満足しなきゃな
「そうだよな。
遅くなるし…」
「…うん」
それから二人で
飯を作り
二人で食べて
時は薬を飲んだ
そして
片付けが終わると
空気は
完全に俺が帰る雰囲気に
包まれていた
あ~…帰りたくねぇ…
それなのに
時は
俺の荷物をまとめてくれたり
していた
……また来ればいい
なんだけどさ
時は
寂しくねぇのかよ
なんて
思ってしまうんだ