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私の欠けているところ
第15章 だから教えてくれよ、分からないこと、全部
said 陸


時が
身体を丸めて
痙攣を繰り返すのは
何度見ても
何とも言えない気持ちになる


優しくしたいのに
苦めたい

みたいな


そんな時を見ながら
俺はゴムを手に取り
そして
時の膝を開かせると

虚ろなままの時は
また俺の硬いものに
手を伸ばした


「いいんだ、時」


「でも」


「今日は
触ってもらう前に
時の中で
包まれたい」


「……ぁっ…」


俺の先端で
われめをなぞり
時の小さな膨らみを
刺激すると

時は
いきそうな顔で

少し
足を開いた


「ごめん、もう挿れたい」


「もう…挿れて…」


俺も時も
多分
早く挿れたくて
たまらなかった

そのくらい
挿れないセックスは
心満たされなかったし

目の前の大好きな人が
自分のものじゃないと
現実を突きつけられていた


だから


挿れたかった


「っあ……んっ…」


挿れて

感じたかったんだ





時は


誰のものでもない


俺だけの女だと



「好きだよ…時っ…んっ…」
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