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私の欠けているところ
第2章 『はじまり』に変わったのは
said 梶谷
俺は
少し後ろに深海さんがついてきているのを
時々確認しながら
ヒールをはいてる深海さんに合わせるように
ゆっくりと歩いた
会社のロビーで
あんなところを誰かに見られて
変な噂を流されたら
深海さんが可愛そうだし
それよりもとにかく
こんなままの深海さんを
ほおってはおけない
そうは言っても
二人で食事をするのは
深海さんに恋人がいるから
軽く拒否られている
今だって
深海さんが少し離れて歩いているのは
俺との浮気を
疑われないようにしてるからかもしれない
くっそ…
どうしたらいいんだよ
頭をフル回転させて考えていると
大通りに面したカフェが目に入った
そのカフェには一人客が多く
その客のほとんどが
携帯に目を落としている
よし
ここならうまくいくかも
俺はカフェの前で立ち止まり
深海さんに
『先に店に入ります。
深海さんも店に入って
俺とは別の席に座って下さい』
そうLINEを送って
深海さんに目配せをした
そして
深海さんが携帯を手にしたのを確認すると
俺は先にカフェに入り
店員に一人だと伝え席に座った
俺は
少し後ろに深海さんがついてきているのを
時々確認しながら
ヒールをはいてる深海さんに合わせるように
ゆっくりと歩いた
会社のロビーで
あんなところを誰かに見られて
変な噂を流されたら
深海さんが可愛そうだし
それよりもとにかく
こんなままの深海さんを
ほおってはおけない
そうは言っても
二人で食事をするのは
深海さんに恋人がいるから
軽く拒否られている
今だって
深海さんが少し離れて歩いているのは
俺との浮気を
疑われないようにしてるからかもしれない
くっそ…
どうしたらいいんだよ
頭をフル回転させて考えていると
大通りに面したカフェが目に入った
そのカフェには一人客が多く
その客のほとんどが
携帯に目を落としている
よし
ここならうまくいくかも
俺はカフェの前で立ち止まり
深海さんに
『先に店に入ります。
深海さんも店に入って
俺とは別の席に座って下さい』
そうLINEを送って
深海さんに目配せをした
そして
深海さんが携帯を手にしたのを確認すると
俺は先にカフェに入り
店員に一人だと伝え席に座った