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私の欠けているところ
第4章 俺のついた『嘘』のおかげだったんだけど

どうして
あんな嘘をついてしまったんだろう

嘘をついた夜
わずか数時間後に
俺はその嘘を後悔していた


その後
その嘘を
訂正するチャンスを
俺は逃しまくることになるからだ


それに



『優しいですね
好きになりそう』



『私が男の人だったらよかったね』



俺からの想いを匂わす全ての言葉は
完全にスルーされることに
なってしまったからだ

まぁもともと天然で
男が好きだなんて言う前から
スルーされてたんだけど(苦笑)



『ほんとに』



『梶谷くんの好きな人って
どんな人?』



『穏やかな年上で
頼りにされると断れない
とても優しい人で
少し…天然(笑)

あと髪がとても綺麗です

触りたくなるほど』




『素敵な人なんだね』



『はい。
知れば知るほど
好きになってる』



『じゃあ…
梶谷くん、苦しいね』



『ですね』



『好きって…苦しいよね』



『時ちゃんも…苦しい?』






『苦しいよ。
好きだもん』



好き…か…



『付き合ってんのに?』





『おかしいよね(苦笑)
変なこと言ってごめん』




『変じゃないよ。
好きだから
腹が立ったり
悲しかったり
苦しかったりする時もある。
だからおかしくなんかないよ』


けど
深海さんに
苦しい思いをさせる恋人を
俺は許せない



ほんとは
LINEしたかったけど
やめておいた


『ありがと。
梶谷くん、私そろそろ。
LINE楽しかった』


え?

まだLINEが続きそうな
雰囲気だったのに
深海さんからの返信は
突然LINEを終わらせることを
告げるものだった

眠いのに
付き合ってくれてたのかな…
だったら申し訳ない

そう思った俺は急いで
おやすみのLINEを送ったんだ


『うん、わかった。
俺も楽しかった。
おやすみ、時ちゃん』



けど

その夜
最後のLINEに
既読がつくことはなかった




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