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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第21章  権力者の闇の宴
  


 崩れた妹の身体を抱き留める。身体は、まだ快楽の波で震えている。


「奈音。バスタオル、持って来てくれ。」


 外に居る家政夫に声を掛ける。


「奈音ー、居ないのか?」


「居ますよ。やっと上がられますか?」


 脱衣室から答える。


「ああ。」


 返事をしてドアを開ける。


「どうぞ。」


 バスタオルを広げて少女を受け取ることを示す。


「頼むな。」


「はい。月良さま、着替えをしますよ。」


 腕の中で熱に浮かされた虚ろな瞳をしてぐったりとなっている少女をバスチェアに下ろす。水気を拭く。


「俺は、上に居るからな。」


「ええ。もう、邪魔なさらないで下さいね。本当に遅刻しますから。」


「判ったよ。そんなに怒るな。」


「さぁ、月良さま~私にあとは任せて下さい。」


 地上階に戻って行く主を無視して少女を連れてバスルームを出た。


  
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