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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第30章 薄れゆく境界線
「っ、んん。」
ニュプププ 再び嫌味たっぷりに時間を掛けて牡がナカに戻ってくる。熱り勃った牡が壁を丁寧に刺激してなぞっていく。
「〝ご、しゅじんさま・・・ッ〟あ、はあー・・・」
「なんだ?見つめてたって判らないぞ。」
望みは、明らかだった。しかし〝言わせる〟ことに意味と価値があるのだ。
「・・・・・・ださい。」
「ん?よく、訊こえない。」
「っ。もっと、・・・しく。」
「ハッキリ言え。そうしたら月良の望むことちゃんとしてやる。」
熱く狂いそうな瞳を向けてくる妹に悪魔のように囁いた。
「意地悪っ、しないで・・・もっと、激しく突いて。ん、ちゅ・・・」
「んっ、・・・(おいおい、どこで覚えたそんな誘い方)。」
恥ずかしさと焦れったの熱で潤んだ瞳を向けて懇願してきたかと思ったら自ら唇を重ねてまできたのでさすがに驚いた。