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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第40章  自由と言う名の檻へ・・・・・・
  


「いいえ。お仕事中にすみません。」


「こちらこそ、わざわざ。月良は、元気かな?」


 〝妹思いの兄〟を演じる。それは、得意分野だ。


「はい。学校に通うために毎日勉強を頑張っていますよ。」


「そうか。いつから通えそうなんだ?」


「本当は、会長の口添えがありますからいつでも大丈夫なのですが・・・」


「どうした。なにか問題でも起きてるのか?」


「実は、月良ちゃんが〝通わなくなってだいぶ経つし通うならきちんと編入試験を受けたい〟と譲らなくてですね・・・。まぁ、会長も〝好きにしなさい〟なんて言うものですから、、、全くいつになったら通えるんでしょうかね。」


「そうか。じゃあ、年をまたぐかも・・・しれないんだな。
(いいこと訊いた。)」


 妹の話しをきちんと教えてくれる青年は、きっと自分のしてきたことを知らないのだと理解できた。


  
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