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第4章 花奏-second

2.年下

「相田さん、大丈夫？ぼーっとしてるみたいだけど…」
お料理教室で、同じグループの人から注意された。

「あ、ごめんなさい。考え事してて。」

花奏が通っている料理教室は、フレンチの家庭料理。
シェフが、南仏に定期的に通っていてお店の評判も良い。

樹もここのお料理が好きなので、樹を喜ばせたくて教室に通い始めた。
もともとお料理は得意だったから、スキルも上がって嬉かった。

ほぼ、10人の生徒の殆どは主婦、一人だけ若い男の生徒さんがいた。
パティシエを目指すその青年は、瀬戸 恵叶（せと けいと）。

ちょっと童顔な顔立ちのせいか、マダム達からの人気が熱く、ケイちゃんと可愛がられていた。