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堕天
第1章 堕天
城の奥深く、闇に包まれた一角に冷たい足音が響く。灯りといえばただ壁の篝火が微かに辺りを照らすのみ。アシュタートが軽く手を触れるだけで、軋んだ音を立てながら重たい鉄扉が開いた。
「そろそろ僕のものになる気になった? セラフィエル」
廊下同様薄暗い室内には十字架にかけられた熾天使が一人。名はセラフィエルと言った。見えない鎖で縛られた身体は、もがけばもがくほど強い力で全身を締め付けられる。既に抵抗する力を失っていた天使は、名を呼ばれ無言で顔を背けた。
「ふーん、頑固だね。じゃあ、その美しい翼を落としてあげる。きっと気が変わるよ」
アシュタートは、セラフィエルの顔を無理矢理自分の方へ向けた。アシュタートを魅了して止まない流れるまっすぐな金の髪に金と銀青の色違いの瞳。この綺麗な顔が苦痛に歪むのを想像し、黒い歓びがアシュタートの身の裡に沸き上った。
アシュタートが無造作に腕を振り下ろすしただけで、一枚、また一枚と、純白の翼が切り落とされていった。天使にとって翼を切り落とされることは想像を絶する苦痛をもたらすとされる。それでも呻き声すら上げずただひたすらに耐えるセラフィエルの苦悶の表情が、アシュタートの劣情を激しく刺激する。重ねて問うが、息も絶え絶えになってもセラフィエルは決して首を縦に振らない。アシュタートは身体の中心が熱くなるのを感じた。アシュタートにとって、他人の苦しみこそが自身の歓びだった。
アシュタートは苦しむセラフィエルの身体に、自分の硬くなった塊を押し付けた。身をよじって抵抗するセラフィエルを押さえつけ、激しく腰を振って熱い塊をこすりつけると、さらに硬く熱くなる。
「ああ、苦しむ君の顔はなんて美しいんだろう。もっと苦しんで、もっと僕に美しい顔を見せてよ」
最後に残っていた翼が落とされた瞬間、セラフィエルはかろうじて残っていた意識を手放した。
「そろそろ僕のものになる気になった? セラフィエル」
廊下同様薄暗い室内には十字架にかけられた熾天使が一人。名はセラフィエルと言った。見えない鎖で縛られた身体は、もがけばもがくほど強い力で全身を締め付けられる。既に抵抗する力を失っていた天使は、名を呼ばれ無言で顔を背けた。
「ふーん、頑固だね。じゃあ、その美しい翼を落としてあげる。きっと気が変わるよ」
アシュタートは、セラフィエルの顔を無理矢理自分の方へ向けた。アシュタートを魅了して止まない流れるまっすぐな金の髪に金と銀青の色違いの瞳。この綺麗な顔が苦痛に歪むのを想像し、黒い歓びがアシュタートの身の裡に沸き上った。
アシュタートが無造作に腕を振り下ろすしただけで、一枚、また一枚と、純白の翼が切り落とされていった。天使にとって翼を切り落とされることは想像を絶する苦痛をもたらすとされる。それでも呻き声すら上げずただひたすらに耐えるセラフィエルの苦悶の表情が、アシュタートの劣情を激しく刺激する。重ねて問うが、息も絶え絶えになってもセラフィエルは決して首を縦に振らない。アシュタートは身体の中心が熱くなるのを感じた。アシュタートにとって、他人の苦しみこそが自身の歓びだった。
アシュタートは苦しむセラフィエルの身体に、自分の硬くなった塊を押し付けた。身をよじって抵抗するセラフィエルを押さえつけ、激しく腰を振って熱い塊をこすりつけると、さらに硬く熱くなる。
「ああ、苦しむ君の顔はなんて美しいんだろう。もっと苦しんで、もっと僕に美しい顔を見せてよ」
最後に残っていた翼が落とされた瞬間、セラフィエルはかろうじて残っていた意識を手放した。