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金曜日
第15章 私のお城
「私、明日は帰ってくるから化粧品だけでいいよね?」
『帰さないって言ったろ?月曜日、一緒に会社いくだろ?』
ちょっと膨れっ面で私を見る
「でも、、、」
『洋服も持ってく?スーツケースある?』
そう言うとクローゼットを開け
『あるじゃん!』
私のスーツケースを開け、並んでた洋服を選びながら入れていく
「えー、な、なんで?」
『ほらっ、下着とかいれて?』
私の声は無視して、ぽいぽい入れていく
『あっ、靴とかもいるな?』
『あとは、まぁ、また取りに来ればいいか、行くよ?』
そう言って、スーツケースとトートバッグを持ち
玄関を出る
『ちゃんと、鍵掛けて』
「は、はい」
車の後部座席にスーツケースとトートバッグを載せて
『はい、乗って?』
言われるがまま、また車に乗る
シートベルトをすると、ゆっくり発進した
何か考えてたのかしばらく沈黙していた翔大さんが
『あかりの家さ、オートロックだけど、心配!』
『横の塀なんかすぐに乗り越えられそうだし』
『遠いから何かあってもすぐに駆けつけられない』
『ほんと、心配!』
『だからさー』
『一緒に住もうか?』