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金曜日
第18章 ユリアさんの告白
そーっと、リビングの様子を伺いに階段から覗くと
「北川さん?」
思わず声が出てしまった!
「あかり?降りて来ちゃったの?」
ママがおいでおいでと手招きする
翔大さんも呼んでリビングへ戻る
「ユリアさん、お仕事入っちゃったの?」
北川さんがお迎えに来たんだと思い聞くと
「違うのよ♥」
パパは難しい顔してるけど、ママは嬉しそうに微笑む
北川さんは申し訳なさそうにユリアさんが座るソファーの横に立っている
「えっ?じゃあなんで?北川さんが来てるの?」
「久坂さんもみえるし、ちょうどいいから呼んだのよ♥」
なにがちょうどいいのか?わからないけど
「ならば、北川は私の補佐に入って、形を創る事にするか?」
補佐?マネージャーが社長の補佐って?
「しゃ、社長!お許し頂いただけでも、その、あの、そこまでは考えてなくて、、、」
しどろもどろな北川さん
「なにか?北川はそういうつもりはないと言うのか?今後、報道が出た時、どう収める気なんだ!形が一番世間を納得させる事が出来るんだ!わからんのか?」
報道?世間?なんの事?
「はい、ですが、私は社長とは繋がりがないですので、それこそ、世間を納得させるには、程遠いかと、、、」
「それなら大丈夫よ北川君♥」
ママはやけに嬉しそうだ
ピンポーン!
「あら?いらっしゃったわ!」
インターフォンで門の解錠をしてパタパタと玄関に向かうママ
「おじゃま致します。」
ほ、本当に、しゃ、社長だ!
姿を確認して、私が直立不動になる
テンパって挨拶が
「初めまして、佐藤あかりと申します。宜しくお願い致します。」
って、初めましてじゃなかったー!
「わはははっ、初めてではないが、こちらこそ宜しく頼むよ。」
「本当に可愛いいわ、初めまして翔大の母です。」
「まぁ、まぁ、こんなところでは何ですから、どうぞ中へ」
玄関で簡単な挨拶だけしてみんながいるリビングへ
「こんばんは、佐藤さん、お招きありがとうございます。」
「久坂さんもお出で下さってありがとうございます。」
パパ同士が挨拶をして、ソファーに促す