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金曜日
第4章 きっかけ 3
パスタをペロリと平らげて、私だけデザートにティラミスも注文して貰い美味しく頂いた。
『旨そうに食うのな?』
大城さんはニコニコしながら私を見ていた。
はっ、思い出した!
寝るって!
何だったの?
『帰るかー。』
大城さんはスマートに支払いを終えて
私にお財布を出す隙間を与えなかった。
「お金ー?」
『俺が連れてきたの、俺の奢りでしょ?』
確かに、強引に、連れてこられたけど
奢って貰うのはって思ってると
『手っ!』
って、私の手を恋人繋ぎで握って歩き出した。
えっ、さっき連れてこられた時は
強引に握られてた手?手首?
今はニギニギされながらの
恋人繋ぎで、好きじゃないけど、イケメン大城さんだよ。
ドキドキします。
ヤバい、心臓壊れる!
『俺さー、』
と、大城さんは話し出した。