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金曜日
第6章 気になるよね? 2
『佐藤ー!』
うん?地下鉄の入り口前で後ろから声が掛かる。
「えっ、デジャブ?」
『はぁ?約束したじゃん!先週。』
あっ、そうだった。けど、あとは無しって私言ったじゃんね?
「無しって言ったじゃん?」
『そうだったっけ?』
「ってか、上野先輩は?」
『はぁ?なんであいつ?』
「なんとなくの彼氏さんじゃないの?」
『なんとなくって、なんだよ!』
「上野先輩は好きだけど、良くわかんないって言ってたよ?」
『良くわかんないって。』
「上野先輩まだ会社にいるよ?行かないと。」
『はぁ?お前と約束してただろ?』
「だから、無しって言ったし。」
『もう、いいから、行くぞ!』
えっ?、と思ってると地下鉄の入り口ではなく
タクシー停めて私を押し込む。
大城さんが乗り込んで、行き先を告げると
遠くに上野先輩が見てるのが見えた!
「ヤバいよ、見られたかも上野先輩に!」
『だから、違うから!もう、考えるな!』
「えっ、だって、上野先輩好きって言ってたよ?」
『もう、うるさい!』
突然、口をふさぐ暖かい唇。
「んっーーん!」
長いキスに頭がボーッとなる。
空気を求めて口が少し空いた隙間に
大城さんの舌が入り込む。
「ん、うーーーっん、はぁっ、んんっ!」
何がおきたのか理解するのも無理なくらいの
濃厚なキスに、更に頭がボーッとなる。