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金曜日
第6章 気になるよね? 2
タクシーが着いたのは大きなマンションの下。
えっ、どこ?ここ。
『俺の住んでるマンション』
そう言って、私の手を引いてマンションに入っていく。
えっーーーー!只の中小企業の営業が住めるはずのない
めちゃめちゃ立派なマンションなんですけどー!
『半分姉ちゃんが住んでるけど、ほとんど帰ってこないから。』
ってか、お姉さんいたのね。
こんなイケメンの弟欲しいわ!
ってか、お姉さんも綺麗なんだろうな?
じゃなくて、なんで?マンション来ちゃったの?
頭がまたまた???
コンシェルジュがいるような豪華マンション。
初めて入るし。
大城さん、何者?
ってか、乗り換えして春日って言ってなかった?
「春日がお住まいじゃなかったの?」
『あー、実家な?』
『普段はここに住んでる。』
ってか、やっぱり何者ーーー?
30階に着くと2つしかないドア。
『こっち。俺の部屋。』
ドアを開けてくれて、中へ促される。
「か、帰る!」
尻込みする私に
『帰さない!』
ドアの中に押し込まれる。