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金曜日
第10章 口に出せない気持ち 3
「なに?」
大城さんを見上げて聞いた
『今日はもう帰らないよな?』
今日はみんなでご飯食べて、
大城さんと買い物して、ここに来た
今何時だろう?
とっくに電車は終わってるだろう
自力では帰れない時間なのはわかる
大城さんは私の横に来て
また、髪をなでながら優しい顔で
『泊まって行けばいいし、帰す気ないし(笑)』
『月曜日まで一緒にいるつもりで買い物したし』
『たっぷり時間はあるしー』
大城さんは私の髪を撫でながら
すーっと顔を近づけてきて
私の唇にチュッとキスをして
間近で目を見つめ
『あかり』
『好きだよ』
『お前を俺のものにしたい』
私の一番欲しかった言葉を口にした