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金曜日
第14章 新たな事実
二人が出ていって
翔大さんとふたりきり
さっきまでのウキウキ気分はどこへいったのか
重苦しい空気が流れる
『あかりー、』
「うん、」
『さっきのマジ?』
「うん、」
『俺、姉貴に殺されるの嫌だから(笑)』
『もう一度言うけど、』
『俺は、あかりが、好きだよ!』
『ううん、愛してる!』
『あかりを、愛してる!』
『どんな、あかりでも、受け止めるから、話して?』
ぐちゃぐちゃに泣いてる私を
胸に抱き締めて
よしよしと髪を撫でる
私はしゃくりあげながら
ゆっくり
ゆっくり
一言
一言
自分のこと
父の会社のこと
思いつく限り
全てを話した