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金曜日
第14章 新たな事実
翔大さんは、はぁー、とため息をつき
『なんで、難しく考えるかなー』
ユリアさんまで
「そうよ、そんなこと考えなくても大丈夫よー」
なんか、私だけ悩みだしたことに呆れられてる感じ?
ユリアさんは続けて
「あかりちゃん、社長に翔大を会わせてあげて?」
「あ、さっき電話して、明日行くことにしたんですけど」
「えっ?そうなの?丁度良かったわ、私も一緒に行くわ!」
なんて、言ってくる
「えっ、えっ、でもーーー、」
「明日、何時?」
「15時ですけどーーー、」
「15時ね、明日はー、、、」
ユリアさんは少し考え込み
「撮影は10時からだから、ちゃちゃっと終わらせて直接行くわ!」
そう言うとソファーから立ち上がり
「あかりちゃんはなんにも心配しなくて大丈夫よ!」
そう言って
「じゃあ、明日ねー!」
と、部屋を出ていった
えっ?だから、ここに住んでるんじゃないの?
また、そう思ったけど、ユリアさんは出て行ってしまった
そういえば、翔大さんは勝手に入ってくるなって言ってたな?
「ねぇ、翔大さん」
『うん?』
「ユリアさん、どこ行ったの?ここに住んでるんじゃないの?」
疑問を問いかけると
『あ?あーー、隣、隣に住んでるよ、俺言わなかったっけ?』
「あー、となり、って!隣?!」
この部屋だって、凄く広いのに?
「だって、一緒に住んでるって?」
『一緒にとは言ってないけど、半分って言ったろ?』
「そうだったっけ?」
『あっち、半分ってこと!』
玄関を指差し、30階の半分ってことだと言ってるんだよね?
凄すぎない?
うちもお金持ちだとは思うけど
こんなタワーマンションのワンフロアー
姉弟で持ってるなんて
久坂商事って、儲かってるのね?なんて考えてしまった