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金曜日
第14章 新たな事実



思いつく事を口にしたけど



余計にパニクる私



「私、なにがなんだか?えっ、ちょっとまって、、、」



ユリアさんが私の肩を抱き



「あかりちゃん、大丈夫、大丈夫よ」



翔大さんに似た笑顔で優しく背中を撫でてくれる



笑った顔はそっくりだなー、なんて思ったけど



そんなことより、この現実をどう理解すればいいのか



御曹司ってことは、いずれ社長で会社を継ぐってことよね?



私も父の事務所に入らなければならないし



えっ、えっ、ってことは



私達の未来は重なり合わないじゃん?



お付き合いイコール結婚とは考えてないって言ったら



嘘になる



大好きな人とは結婚したいもん



なのに、なのに、なんでー!



私はひとりっこだから会社を捨てられない



翔大さんだって、会社任されるよね?



えーーっ?どうするのーーーーっ?



『あかり?』



私が難しい顔をしていたので



翔大さんが覗き込む



「私、、、事務所継がなきゃいけないと思うの」



『あぁ、そうだろうな?』



「翔大さんも、会社継ぐよね?」



『まぁ、そのつもりだけど』



「ってことは、私達無理だよ」



『無理って、なにが?』



「だって、一緒にいられないよ」













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